自己蔑視の外化の一番目
自分が自分を見下げていると、他人が自分を見下げていなくても、他人が自分を見下げていると感じる。これが「自己蔑視の外化の一番目」である。
自己蔑視の外化は、反動形成と考えれば理解できる。
「あいつは信じられないくらいバカだ」と批判する。「あんなバカっているんだね」と大声で言う。
本当にそう思っている場合と、反動形成で言っている場合とがあるだろう。
自分に自信がない。自分で自分を蔑視している。深刻な劣等感がある。しかし、それを認めたくない。そこでその感じ方を無意識に追いやる。
すると、それと正反対の傾向が強調されて表現される。つまり、反動形成である。