自己蔑視の外化の一番目

自分が自分を見下げていると、他人が自分を見下げていなくても、他人が自分を見下げていると感じる。これが「自己蔑視の外化の一番目」である。

自己蔑視の外化は、反動形成と考えれば理解できる。

『人はどこで人生を間違えるのか』(著:加藤諦三/幻冬舎)

「あいつは信じられないくらいバカだ」と批判する。「あんなバカっているんだね」と大声で言う。

本当にそう思っている場合と、反動形成で言っている場合とがあるだろう。

自分に自信がない。自分で自分を蔑視している。深刻な劣等感がある。しかし、それを認めたくない。そこでその感じ方を無意識に追いやる。

すると、それと正反対の傾向が強調されて表現される。つまり、反動形成である。