舞台、映画、ドラマにと幅広く活躍中のミュージカル俳優・市村正親さん。私生活では2人の息子の父親でもある市村さんが、日々感じていることや思い出を綴る、『婦人公論』の新連載「市村正親のライフ・イズ・ビューティフル!」。第9回は「親父の背中、見て見せて」です。(構成:大内弓子 撮影:小林ばく)
ダンブルドア先生の言葉が……
日本で幕を開けてから4年目に入った舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に、7月から出演します。演じるのは、エイモス・ディゴリー、アルバス・ダンブルドア、セブルス・スネイプの3役。
映画でスネイプ先生を演じたアラン・リックマンとは、実はロンドンで会ったことがあるんです。『家康と按針(あんじん)』のロンドン公演を観に来て、終演後のパーティで「面白かった」と言ってくれた。
亡くなったときはショックだったけど、同じスネイプ先生を演じることになるとは、感慨深いものがあるよね。次男がまた、スネイプ先生が好きなんだよ。
子どもたちは『ハリー・ポッター』の映画が好きで、舞台も一緒に2回観ています。としまえん跡地にできた「ワーナーブラザース スタジオツアー東京―メイキング・オブ・ハリー・ポッター」にも2人は4回行っていて、次男がまた行きたいと言うので、今度初めて一緒に行くことにしました。次男の講釈を聞きながら回れば勉強できるな、と思って。
いや、何しろ、登場人物の名前や魔法の呪文がややこしいんだ(笑)。息子たちとおそろいで履きやすいスニーカーも買ったからね。いっぱい歩き回って勉強するよ。