(イラスト:島内美和子)
「<ご近所トラブル>に関するアンケート調査結果」(株式会社メディアシーク)によると、4人に1人が「これまでに近所とのトラブルを経験したことがある」と回答。その内容は「騒音(生活音・ペット・楽器など)」「駐車や通行に関する問題」が上位に上がっている。
監視、悪口、嫌がらせ……。一度住んでしまうと、面倒な人たちからなかなか逃げられない――。大田佐智子さん(仮名・宮城県・パート・63歳)は、引っ越してきた新興住宅街のお向かいさんと、一度は仲良くなったものの……。

いわれのない罪をおしつけられて

今から10年前、新興住宅街に引っ越してきた頃の出来事です。

そこはマイホームが200軒並ぶ、いわゆる戸建て団地と言われている場所で、子育て世帯が多く住んでいました。わが家には子どもがおらず共働きだったため、普段は近所の住民と顔を合わせることがありませんでした。

ある休日、向かいの家の窓に猫がちょこんと座って外を眺めている姿に目が留まりました。わが家にも飼い猫がいたので、すぐにそちらのお宅の住人と仲良くなりました。

その人は70代のひとり暮らしで、後ろで束ねた長髪が印象的な男性でした。子どもたちはすでに独立し、遠方に家庭を持っていて孫はいないとのこと。

わが家にも子どもがいないので、お互い子どもや孫の話題が出ることはなく、むしろ飼い猫の話題で盛り上がります。ペットフードはどこのメーカーかとか、猫砂はどこで購入しているのかとか、他愛のない会話で友好的な関係を保っていました。