「あのときやっておけば」と後悔しないために
たとえば、旅行へ行くにしても、50~60代と80代ではかかるお金が変わるでしょう。近年、エミレーツ航空のビジネスクラスで行く海外ツアーが、高齢者の方々の間で話題を呼んでいます。
たしかに快適なツアーなので、安全面の心配はありません。でもその費用は、たとえばエジプト行きの9日前後のツアーなら、2025年4月現在、ひとり約110~170万円前後かかります。年齢を重ねて安全・安心を求めれば求めるほど、出費もどんどん“豪華”になるわけです。
身体が元気な50~60代のうちに挑戦すれば、ここまで豪華なツアーに参加する必要はありません。どうしても達成したい夢を先送りにすればするほどに、かかる費用も大きくなります。また、先に経験しておいたほうが、経験値も上がるし、その思い出を長く楽しめるという利点もあります。
歳を取ってから、「あのときやっておいたほうが良かった……」などと後悔することがないように、身体も心も自由に動ける今こそ思い切り自分らしく人生を楽しみましょう。
※本稿は、『ゼロ活 ~お金を使い切り、豊かに生きる!~』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
『ゼロ活 ~お金を使い切り、豊かに生きる!~』(著:井戸美枝/扶桑社)
「ため込むばかりでなく、元気なうちにお金を効率よくどう使うか、絶えず、シミュレーションしておく必要がある」
社会保険労務士でファイナンシャルプランナーの著者がすすめるのは、自分が最期を迎えるときに資産がちょうど0になる“ゼロ活”。
本書は、そんな“ゼロ活”の考え方やメリットを紹介しつつ、読者が“ゼロ活”を実践するためのマインドも身に着けることができる一冊。