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「『豊かなセカンドライフ』は、ちゃんと準備すれば、誰にでも実現できます」と語るのは、社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さん。井戸さんは、自分が最期を迎えるときに資産がちょうどゼロになるようにお金を設計していく<ゼロ活>という考え方をすすめています。今回は、井戸さんの著書『ゼロ活 ~お金を使い切り、豊かに生きる!~』から、後悔しない老後を送るためのメソッドを一部ご紹介します。

実際に死亡する年齢が多いのは何歳?

2024年に厚生労働省が発表した「令和5年簡易生命表」では、男性の平均寿命は81.09年、女性の平均寿命は87.14年だと発表されています。

しかし、この数値はあくまで平均寿命です。事故や難病等で突然若くして亡くなる方が統計に入っていることも考慮すれば、実際に死亡する年齢はもっともっと先なのです。

では、実際に死亡する人が多い年齢とは、何歳くらいなのでしょうか。

同じく、「令和5年簡易生命表」によれば、2023年に死亡した人の中で最も多い年齢である死亡年齢最頻値は、男性が88歳、女性が92歳だとされています。多くの男性は80代後半まで、多くの女性は90歳以上まで生きるのです。