冷蔵庫を実際に見てもらう
介護認定の面接にやって来た地域包括支援センターの介護支援専門員(ケアマネージャー)にも同様の箇条書きを渡し、消費期限の切れた食品で満杯御礼状態の冷蔵庫を実際に見てもらう。
「お買い物は、週に何回くらい行かれるのですか?」
「そうだね……。2回くらいかな」
いえいえ、毎日でしょ。
「豚のバラ肉が何パックも入ってますが、使い切れてますか?」
「私が作ったものはおいしいからって、すぐになくなるんですよ」
「毎日の3度の炊事はおかあさんがやられてるんですか?」
「そうだよ。私がやらなきゃ、ほかに誰がやるんですか」
出たー! 母の自己アピールてんこ盛りの自己申告。
でもまあ、これも想定内。
「もし私が毎日のようにチェックして処分しなければ、冷蔵庫の中はたいへんなことになってると思います」
こっそりつぶやくと、
「そうでしょうね」
ケアマネージャーは大きく頷く。