「猫絵の殿様」
守純の孫の秀純の代に、江戸幕府は岩松家を新田宗家に立て、前々回に紹介した交代寄合の格式を与えました。
といっても、新田姓を名乗ることは許されませんでした。また、禄高は加増を受けましたが、寛文三年(1663年)に新田郡下田嶋村にわずか100石だけでした。
つまり、岩松氏は120石ながらも下田嶋と江戸との二重生活を送り、参勤交代をしなければならなかったのです。どんな罰ゲームだよ、という話ですね。
120石取りの旗本にとって、高い格式や参勤交代に伴う出費はまことに痛い出費でした。そこで、岩松の殿さまは何をしたか。義寄・徳純・道純・俊純の4代は、猫の絵を描いて売ったのです。
それで岩松氏というと「猫絵の殿様」として知られているのですが、この絵が何とも味がある。上野、下野、信濃の養蚕農家ではネズミ除けに効果があると信じられ、多くの家に購入されたようです。
すぐに出てきますので、興味のある方はPCやスマホで画像検索してみて下さい。
大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜」
【放送予定】2025年1月~
【作】森下佳子
【主演】横浜流星(蔦屋重三郎 役)
【制作統括】藤並英樹 【プロデューサー】石村将太、松田恭典 【演出】大原 拓、深川貴志
【放送予定】[総合]日曜 午後8時00分 / 再放送 翌週土曜 午後1時05分[BS・BSP4K]日曜 午後6時00分 [BSP4K]日曜 午後0時15分