芦川いづみ
また、裕次郎映画のヒロインとして忘れられないのは、芦川いづみ。
石坂洋次郎原作の文芸作品『乳母車』(1956年・田坂具隆)で初共演。芦川は初対面の印象を以下のように語っている。
「アロハシャツを着て、挨拶に来て下さったんですね。日焼けをしていて、とても歯が真っ白で、大きくて、笑顔がすごく印象に残って、〈あ、すごい〉と思いました」(筆者のインタビュー)。
芦川いづみと裕次郎は『陽のあたる坂道』(1958年・田坂具隆)、『あじさいの歌』(1960年・滝沢英輔)、『あいつと私』(1961年・中平康)など青春文芸作品やサラリーマン映画など幅広い作品で共演した。