ダイエットに失敗する人の意外な共通点

「体重にとりつかれている」とは、どういうことでしょうか。それは「とにかく1キロでも、2キロでも体重を減らしたい」と、体重の減少だけをダイエットのゴールにしてしまうこと、つまり、体重減少絶対主義的な考えを持っている状態を指します。

ダイエットというと体重を落とすことと考えがちですが、これは間違いです。

『京大式 脂肪燃焼メソッド』(著:森谷敏夫/青春出版社)

体重を落とすこと自体が、ダイエットの目的ではありません。

ダイエットの目的、そしてダイエットに成功するということは、だぶついた余分な脂肪を減らすことです。これにつきます。

太ももの裏側の分厚い肉や、お腹まわりのぽっこりした脂肪など、体についた余計な脂肪を減らすことがダイエットの目的。それによって、締まった体が手に入ります。

体重を落とすことは、確かにダイエットをする上での1つの目安や目標にはなりますが、それ自体はダイエット成功の副産物だといっても過言ではないでしょう。

体脂肪が減った結果として、体重も落ちてくるというだけの話なのです。

たとえ5キログラムの体重が落ちても、そのほとんどが体の中の水分や筋肉で、脂肪が残ったままでは何の意味もありません。

逆に、運動をして筋肉量が少しでも増えれば、たとえ脂肪が減っていても体重が増えることはあります。この場合は体重が増えていたとしても、見た目は前より引き締まっているので、ダイエットは大成功したといえるのです。