(写真提供:Photo AC)
「何度もダイエットに失敗する」「体重は減ったはずなのに、ぽっこりお腹が解消されない」など、ダイエットに関する悩みは尽きないもの。そんななか「どんなダイエットに取り組んでも、自律神経がきちんと機能しなければ、脂肪を落としてやせることはできません」と語るのは、京都大学名誉教授・森谷敏夫先生です。そこで今回は、森谷先生の著書『京大式 脂肪燃焼メソッド』から、一部を抜粋してご紹介します。

なぜ、「体重を気にする人」ほど痩せられないのか

今はSNSでさまざまな情報が手に入ります。体重を公表しているインフルエンサーや芸能人もいるせいか、すでに十分痩せていても「見た目のためにも、そして健康のためにも、もっともっと痩せなければいけない」と思っている方が、多くいます。

さまざまなダイエット法が流行してはすたれていくのは、それだけ「ダイエットに挑戦しては、そのたびに失敗している人」が多いからです。

きつい食事制限をして一時的に体重が減って喜んだものの、空腹に耐えられなくなり暴飲暴食、リバウンド。しばらく経つと、新しいダイエット法を見つけ「今度こそ、絶対成功させるぞ」と、意気込んで始めたものの、停滞期がきたとたんに心が折れ、やけ食いしてまた失敗……。

長年、大学や専門機関で肥満と体の関係について研究を続ける過程で気づいたのですが、このように、何度もダイエットに挑戦しては失敗する人には、ある1つの共通項があります。

それは「体重にとりつかれている」ことです。