自律神経の活動レベルが低い若者も
自律神経の活動レベルの低下は、通常は加齢とともに起きるものですが、最近では若者の間でも、自律神経の活動レベルが低い人が多く見られます。
私たちのおこなったある調査では、20歳前後の女性の35パーセントが低血圧で、21パーセントが冷え性でした。血圧や体温を調整しているのは、自律神経です。その活動レベルが低いから、低血圧や冷え性といった症状が現れるのです。
本気で痩せたいのなら、自律神経のバランスを「整える」だけでは不十分です。
バランスがとれていても、活動レベル自体が低くて、地下10階でシーソーがギッタンバッタンしているようでは、食欲は抑えられないし、体脂肪もうまく燃えません。また、どれだけバランスを整えても、自律神経の活性レベルが低ければ、機能制御がうまくいかなくなり、バランスにかかわらず体全体のコンディションを崩してしまうこともあるのです。
だからこそ、痩せるためには「自律神経を鍛えること」が欠かせないといえます。
※本稿は、『京大式 脂肪燃焼メソッド』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
『京大式 脂肪燃焼メソッド』(著:森谷敏夫/青春出版社)
これさえ知っていれば もう、太らない。
本書では、スポーツ医科学の第一人者である森谷敏夫教授に、自律神経を活性化し、「やせ体質」に変わる方法を教えてもらいます。