どちらも体にとって大切な働きをしている
不溶性食物繊維は大腸で水分を吸収してふくらみ、腸壁を刺激して排便をスムーズにする働きがあるため、便秘の解消に効果があります。不溶性食物繊維は野菜や豆類などに多く含まれています。
水溶性食物繊維はゼリー状になって、他の食べ物を包み込みながら、小腸内をゆっくり進み、コレステロールの吸収を抑えてコレステロール値を下げたり、糖尿病を悪化させる血糖値の急激な上昇を防ぐ働きがあります。
水溶性食物繊維は、海藻やきのこ類、熟した果物などに多く含まれています。
どちらも体にとって大切な働きをしているので、厚生労働省は成人の食物繊維摂取基準量として、1日25gを推奨しています。
しかし下の図のように、日本人の食物繊維摂取量は年々低下しているため、意識して摂る必要があります。

<『図解50歳からの長生き栄養術』より>