厚生労働省が発表した「健康寿命の令和4年値について」によると、2022年の健康寿命は男性が72.57年、女性が75.45年となっています。そんななか、「健康長寿の基本は食生活にあります」と語るのは、お茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二先生です。今回は白澤先生の著書『図解50歳からの長生き栄養術』から一部を抜粋し、健康長寿のための栄養学をご紹介します。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維
食物繊維は、かつて栄養価のないものとされていました。
それが近年、病気の予防などに役立つ栄養素として注目されるようになりました。
そのため、今では健康長寿に必要な7大栄養素の中の、第6の栄養素と呼ばれています。
食物繊維には2種類あり、水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に分けられます。