昨年の6月にメニエール病と診断された…(写真:stock.adobe.com)
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体の不調が治ったわけは

昨年の6月にメニエール病と診断された。内耳の不調によって起こる病気で、めまいなどの症状が出るものだ。耳石のズレによるめまいはこれまでもあったが、医師によると今回は違うらしい。ショックを受けながらも薬を飲み続けて、なんとか改善。「症状がくり返すから気をつけて」と言われたが、「私は大丈夫」と妙な自信を持ちながら、そのまま時がたった。

しかし今年2月初旬のある朝、体がふわふわし、胸がムカムカとする。夫に病院に連れて行ってもらうと、またも「メニエールだよ」と言われた。それからは再び薬を飲み続けるも、よくなっては薬を減らし、減らしては悪くなりのくり返し。

ずっとつきあっていくしかない病気とはわかりながら、これでは体を動かすことも不安だ。それを医師に伝えると、「メニエール体操」なるものを教わった。

「エーッ、そんなのがあるなら早く教えてよ」と心の中で毒づきながら、早速始めてみる。耳石のズレた時にやる体操とほとんど一緒だな、と思いながら。

そんなある日、娘から「SnowManのコンサートが映画館で生中継される」と聞いた。会場参加のチケットは抽選に漏れてしまっていたので「ぜひ行きたい」と伝えると、娘がチケットを取ってくれた。「ヤッター、推しに会える」とホルモン全開! 当日は気合いを入れて、いつもより若作りをして出かける。中継は推しが目の前にいるような臨場感で、アドレナリンも急上昇!

翌日、病院での検査があり、悪化していないかとドキドキしてベッドに臥せた。頭を右、上、左に動かされ、起き上がったり寝たりをくり返す。すると「よくなってるよ」と医師に笑顔で言われた。

薬の効果か? メニエール体操の効果か? それとも推し活の効果か? 「どれでしょう」と医師に聞いたら、何と答えるだろうか。ベッドの上で笑いが止まらない私がいた。


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