「疲れない」「がんばらない」がキーワード

私がご提案したいのは、未来の自分にちょうどいい、無理しなくていい家事です。

すなわち天気が悪くても、体調が悪くても、疲れていても、力を入れなくても、「これならできる」という家事。

家事がこなせないと自分の努力不足のように思ってしまう人もいるようです。

「以前はできたのに、今はできない」「あの人はできているのに、私はできない」、そんなふうに、昔の自分や他人と比べる人も少なくありません。

できないことは責めるべき問題ではありません。単に簡単なやり方を知らなかったり、選んだやり方が自分にフィットしていなかったりしているだけです。

年を重ねると変化することに臆病になりがちですが、人は誰でも変化しますし、世の中も変化しています。

家事だって決まった形にこだわってそれに自分を合わせる必要はなく、年代や体力、置かれた環境に応じて違っていいし、変わっていいのです。

「いや、まだまだ体力はあるし、なんでもできる」と考えている方も、今、元気いっぱいでも、親の介護が必要になって思うようにできなくなる可能性もあります。

どんな状況でも、柔軟に対応できる「疲れない」「がんばらない」家事をめざしてみませんか。