手抜きではなく「手間」を省いていく

育児がメインの世代だと、子どもの教育の手前ということもあり、マニュアル通りの「いい家事」を目指し、多少無理をすることもあったかもしれません。

お子さんも巣立った世代であれば、「家族のために」「こうするべき」といったしがらみを手放してもいいはず。

しかし、長年続けてきた習慣からか、いまだ「こうするべき」と自分に圧力をかけたり、家事をラクにすることに罪悪感を感じる方も多くいるようです。

「手を抜く」のではなく「手間を省く」と考えれば、罪悪感を感じることもないのではないでしょうか。

「手間を省く」とは、ものごとをいい加減にすることではありません。

家事のなかに潜んでいる無駄なプロセスを省いて、最短距離を行きながら同じゴールにたどり着くこと。

誰かが確認したり管理したりしなければならないことを、誰が見てもパッとわかるようにするということ。

すなわち、早く、簡単に、誰でもできるように、合理的、効率的なしくみをつくることなんです。

そう考えると、手間を省くことは罪悪感を感じることではなく、むしろ楽しいことだと思いませんか。