地元の友達と“月1バスツアー”に行きたい
生涯、独身の可能性はまずまずある。そうなると、楽しい事より辛い事の方が増えていくだろうこの先こそ、共感し背中をさすってくれる友達はマスト。若かりし頃より、必要度はがぜん高いと思う。
ただ、やはりそこはよい距離感で。たまに、やや見下し口調で「独身女性芸人で一緒に住むんでしょ?」と言われたりするけど、現時点では、考えられない。孤独に耐えながら独りの時間をしっかり過ごし、限界が訪れる前に友達に会い助けてもらう。
そうすれば、お互いに気を使えるし、ありがたみをヒシヒシと感じ大事に思い続けられるはず。おばあちゃんになってから、月に一度のバスツアーに行けるように。尿漏れしまくるくらい爆笑できるように。
※本稿は、『パジャマあるよと言われても』(マガジンハウス)の一部を再編集したものです。
『パジャマあるよと言われても』(著:大久保佳代子/マガジンハウス)
本書は大久保佳代子さんが『POPEYE』と『Tarzan』で足掛け12年以上にわたって連載してきた120本以上のエッセイをまとめた一冊です。
「ガテン系男子にカヨコを差し入れ」という濃い目の妄想から、「老後を見据えてVIO脱毛」というアラフィフの現実まで、縦横無尽な“カヨコワールド”が展開されています!