「それぞれが葛藤」
通信社の政治記者で、模擬内閣では「内閣書記官長兼情報局総裁」を担当することになった樺島茂雄役の仲野太賀さんは
「石井裕也監督のもとすばらしいキャストとスタッフが集まり、80年前に起こった戦争と誠実に向き合いながら作った作品になっています。常に時代を見ながら作品を作られている監督が、今このタイミングで戦争作品に取り組むことに共感し、何か力になれることがあればと思って参加させていただきました。
総力戦研究所では、避戦派も開戦派もそれぞれに人間的な葛藤が描かれています。ものすごい熱量をもって議論を重ねたけどその末に迎えた結末を思うと、人間を戦争に向かわせる空気、時代を動かす化け物のようなものはどの時代にもあるのかなと感じました。
今の日本においても意義がある作品になっているのではないかなと思いますので、たくさんの人にこの作品が届くよう願っております」。