「単なる軍国主義者に見えないように」

大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に次郎兵衛役で出演中の中村蒼さんは、今作では陸軍少佐で、模擬内閣では「陸軍大臣」を担当する高城源一役。おっとりした次郎兵衛とは違った、精悍な軍人を演じている。

中村蒼さん(『シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~』/(c)NHK)

中村さんは、「この作品のお話をいただいた時、まずこういった研究所があったということに驚きましたが、設立の背景には複雑な要因があったのだと感じました。僕の役は、陸軍少佐で最初は開戦派なのですが、単純な軍国主義者のような見え方にならないよう心がけました。

同世代のキャストが多かったので、最初は年齢の近い方とお芝居をする気恥ずかしさもありつつ、何度もリハーサルを重ねてお互いに刺激し合いながら演じることができたので、自分の役もどんどん深めていけたのではないかと思います。

わずか80年前の出来事ですが、次第に語る人が少なくなってきている今、この作品が一人でも多くの方に届いてくれればいいなと思っております」とコメントした。