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「自律神経」研究の第一人者である順天堂大学の小林弘幸先生。自律神経にとってより良い環境を築くうえで、先生がベストと指摘するスポーツがズバリ「ゴルフ」です。先生いわく、健康はもちろん、美容においてもゴルフが良い影響を与えるそうですがーー。都内でエクササイズスタジオを運営しながら、多様な健康プログラムを開発する平井孝幸さんが探ります。
熱中症と腸の意外な関係
平井:小林先生、今回のテーマは「腸」と熱中症。正直、意外な組み合わせのようにも感じられますが…。
小林:この二つ、実は非常に密接な関係があります。
私の著書『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)などでも詳しく書いていますが、腸内環境は自律神経と直結しており、熱中症リスクにも大きく関わるんです。
平井:たとえば夏場は、冷たい飲み物やアイス、そうめんばかり食べてしまいがちですが…。
小林:しかし、そうした食生活は腸の血流を低下させて、蠕動(ぜんどう)運動を鈍らせる。
結果として、自律神経が不安定になり、熱中症への抵抗力も下がってしまうんです。