ラウンド中の「腸にやさしい補給術」とは?
平井:プレー中の水分補給の仕方も気をつけた方がよさそうですね。
小林:はい。たとえば、冷たい炭酸飲料や砂糖たっぷりの清涼飲料水は腸に負担をかけます。
常温の水や麦茶、塩分タブレット、そして梅干しなどを少しずつ摂ることが、腸にやさしく、かつ熱中症予防にも効果的だといえるでしょう。
平井:今日のまとめは「腸にやさしいゴルフ」が、夏の体を守るということ。それに腸が整うと、自律神経が整い、体温調節もうまくいく、ということですね。
ゴルフのような“腸活”にも効果的なリズムある運動を取り入れながら、食事では発酵食品+水分補給では常温・塩分を意識していきましょう。
小林弘幸
順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター
1960年、埼玉県生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。また、順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した“腸のスペシャリスト"でもあり、みそをはじめとした腸内環境を整える食材の紹介や、自律神経と腸を整えるストレッチの考案など、様々な形で健康な心と体の作り方を提案している。『医者が考案した「長生きみそ汁」』、『結局、自律神経がすべて解決してくれる』(アスコム刊)などの著書のほか、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)や「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBSテレビ)などメディア出演も多数。
平井孝幸
Wellness Golf エクササイズ開発者、健康経営アドバイザー
株式会社イブキ代表取締役。1982年、東京都港区生まれ。2003年に慶應義塾大学卒業後、DeNAにて従業員の健康サポートを手がける専門部署CHO(Chief Health Officer)室を立ち上げる。健康経営に関する活動を元に、ゴルフ上達エクササイズスタジオを東京・神田で運営(https://new-grafyl.studio.site/)。クラブを振らずにゴルフが上達するプログラムなどを開発し、美や健康に関心の高い女性ゴルファーからも人気を集めている。著書に「最高のコンディションを毎日維持するためにしていること」(東洋経済新報社)。YouTube:https://www.youtube.com/@TenSwing/shorts