「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで――。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「腹6~7分目の食習慣で腸の負担を軽くする」です。
腹6~7分目の食習慣で腸の負担を軽くする
消化管に負担をかけない
1回の食事量は腹6~7分目が目安です。
少ないと思われるかもしれませんが、この食習慣を身につけると自律神経のコンディションが明らかに変わっていきます。消化管に負担がかからなくなるからです。
消化管は、食べ物の通り道で、口、食道、胃、小腸、大腸、肛門まで続く1本の管です。
これらの器官は自律神経と連動していて、お腹いっぱいまで食べると、消化管のはたらきを高めようと副交感神経が優位になり、多くの血液がそこに流れます。
食事をしたあとに頭の回転が少し鈍くなるのは、頭に流れていく血液が少なくなるからです。