ワンスプーン瞑想

食事の最初の一口を、スプーンや箸(はし)などで手に取ります。

香りを嗅いで、口に入れ、目を閉じます。

舌で温度、食感、味などを感じます。

咀嚼(そしゃく)し、音を聞きながら飲み込みます。

「ザクザクしてイチゴの香りがする」「なめらかでコクがある」のように、その一口から感じたことを、二つの感覚を使った言葉で表現してみましょう。

『食べる瞑想:幸せな毎日が続く「新しい心の整え方」』(著:山下明子/三笠書房)

食事のたびに「最初の一口だけ、しっかりと五感を研ぎ澄ませよう」と意識することができれば、さまざまな料理や食材の味、食感の違いに気づくことができるようになります。

私の患者さんにも、最初の一口だけ「食べる瞑想」を習慣にしたことで、

「目を瞑って食べても、なんの野菜かわかるようになりました」

「牛肉って、部位ごとにこんなに味や食感が違うんですね」

と驚いていた人がたくさんいます。