ワンスプーン瞑想
食事の最初の一口を、スプーンや箸(はし)などで手に取ります。
香りを嗅いで、口に入れ、目を閉じます。
舌で温度、食感、味などを感じます。
咀嚼(そしゃく)し、音を聞きながら飲み込みます。
「ザクザクしてイチゴの香りがする」「なめらかでコクがある」のように、その一口から感じたことを、二つの感覚を使った言葉で表現してみましょう。
食事のたびに「最初の一口だけ、しっかりと五感を研ぎ澄ませよう」と意識することができれば、さまざまな料理や食材の味、食感の違いに気づくことができるようになります。
私の患者さんにも、最初の一口だけ「食べる瞑想」を習慣にしたことで、
「目を瞑って食べても、なんの野菜かわかるようになりました」
「牛肉って、部位ごとにこんなに味や食感が違うんですね」
と驚いていた人がたくさんいます。