根っこにあるネガティブは幼少期の影響が大

Tomy:そもそも、自分のコアな部分にネガティブな思いがあるのは、幼少期の環境や育ち方に影響されていることが多いんですよ。

川村:幼稚園の頃の私はとっても静かで、「1日一言、エミコちゃんの声を聞けたらいいほう」と、母が幼稚園の先生に言われていたくらいです。で、あるとき、クラスのみんなが園庭で鬼ごっこをしているのをぼんやり見ていていたら、「あの子、静かでイヤだわぁ」って担任の先生が隣のクラスの先生に話しているのが聞こえてしまって……。

Tomy:それはショックですねぇ。

川村:従妹に、1歳年上のぱっちり二重でサラサラ茶髪のとってもかわいいみほちゃんっていう女の子がいて。みほちゃんと私を比べて、「エミちゃんは日本の子どもっていう感じよね~」って親戚の人たちから言われて、幼心に傷ついたりとか。

Tomy:それは傷ついて当然です。多分、言ったほうは覚えていないでしょうけど。

川村:父にも「エミちゃんはあまり綺麗な方じゃないから、字は綺麗じゃなきゃいけない!」って言われました。顔が綺麗じゃないから、字くらいは綺麗なほうがいいということで。小学校時代はどの女子グループにも入らずに1人でいたので、いつも灰色のジャージの上下を着て「トド」と呼ばれていた男の子しか話し相手がいなかったり。いじめにあって、上履きに木工用ボンドがたっぷり入れられていたこともありました。

Tomy:よくグレなかったですね。

川村:それでも学校を休もうとは1ミリも思いませんでした。それだけ強くなれたのは、家庭が安心できる場所だったからかもしれません。「あまり綺麗じゃない」とは言われたものの、父とはいい関係でしたし。母は「色々なものを見て、今、何を思ったかが大切だよ」って、ディズニーオンアイスを始め、いろんなイベントやお祭りに私を連れて行ってくれました。

Tomy:素敵な親子関係ですね。そんな川村さんの幼少期のお話を伺いつつも、実は僕、精神科医としては根っこの部分をほじくるのは反対派なんですよ。患者さんの治療をする際に、その原因となる過去まで遡らないようにしています。だって今、川村さんは毎日楽しく過ごされている。そんな今の自分を受け止めたほうが幸せだと思います。あのときのあの言葉のせいで自分はネガティブになったのかもしれないと、いちいちほじくり出して悩む必要はないんですよ。

「今の自分を受け止めたほうが幸せ。過去をいちいちほじくり出して悩む必要はないんですよ」