いい成績を修めればピアニストになれる?
有名な音楽大学を素晴らしい成績で卒業したからといって、すぐにファンがたくさんついたり、事務所からスカウトされたりするわけではありません。
たとえば、「ピティナ・ピアノコンペティション」や「日本音楽コンクール」といった、国内でもレベルの高いコンクールで上位を飾ることで実力が認められることが大切になってきます。その肩書きがあるからこそ、プロとして演奏の機会をいただけるからです。
しかし、コンクールで受賞したからといって、誰もが人気ピアニストになれるわけではないのも事実。なぜなら、この世には独自の魅力や個性を持ったピアニストが山ほどいるから。
それでも大切なのは、「絶対にピアニストになるんだ」「世界でいちばん、自分が上手なんだ」「ほかのピアニストに席は譲りたくない」という強い思い。
「自分なんて……」という心持ちで生き残ってきたピアニストはあまりいないんじゃないかなぁ。この世界で生き残っていくには、それくらいの強い気持ちが大切なんです。