文字を書く習慣がつけば大切な言葉を忘れにくくなる
新聞を読んでいると、「これは胸にしまっておきたい名言だな」という素敵な言葉に出会うことがあります。
ほかにも、「新しい言い回しだな」や「おもしろい表現だな」という言葉を見つけることもあると思います。
でも、そのままページを閉じてしまうと、強く記憶には残りません。
似たようなことが日常生活の中でも起こっています。たとえば……あなたが、これまでに印象に残った名言を10個教えてください。
こう問われると、あなたは答えられるでしょうか。
人生の中で10個くらい印象に残った名言、ありますよね? でも、3つや4つはあげられても、10個となると、すんなりは出てきませんね。
名言を目にしたときは、たしかに感動したはずなのに、なぜかその言葉を忘れてしまっている。
では、なぜ私たちは、そんなに印象的な言葉だったのに、すぐ忘れてしまったりするのでしょうか。せっかく出会えたよい言葉、どうせなら胸の中に残しておきたいですよね。ちょっと記憶のメカニズムを説明します。