記憶に残すためには、書いたほうが効果的
まず、その瞬間の感動が強くても、長期記憶に保存されるかどうかは別の話になります。
言葉を記憶に定着させるには、くり返し思い出すことが重要です。
しばらくは言葉を覚えていても、脳が「いまの生活には関係ない」と判断する日々が続くと、記憶の引き出しの奥のほうにしまわれることになり、パッと思い出せないようになります。
こうして、胸に刺さるほど感動した言葉であっても、いずれ忘れてしまうことが多いのです。
記憶に残すためには、感動した言葉をノートに書くようにしてください。
言葉を蛍光ペンでなぞったり、丸で囲ったりするよりも、実際に書いたほうが、効果的です。この行為により、短期記憶力が鍛えられます。
さらに、なぜその言葉に感動したかを考え、手を動かして書き残す。すると、理由を考えることで基礎思考力も強化されていきます。
たまに、ノートに書きためた言葉を見返すのも楽しそうですね。
ひとりで見返すときの楽しみのために、メモの表には言葉、裏側にはその意味を書いておくと、ひとりクイズを楽しむこともできます。楽しさが増すと、続けようという意欲もわいてきますよね。