健康の基本は

孤食をしている人は、孤食をしていない人とくらべて「うつ」になる可能性が3倍近く(男性の場合。女性はおよそ1.5倍)も高くなるという調査があります。

また、別の調査では、孤食をしている男性シニアは食事に無頓着で、誰かと一緒に食事をしている人にくらべて、食事を抜いてしまう割合が4倍近くにもなるとされています。

ところが、食事を抜く人がやせているかといえばそうでもなく、それどころか、肥満の割合は1.3倍にもなっています。

つまり、1日2回、ひどいときには一度の食事でドカ食いしているか、そうでなければ、間食をしているに違いありません。

1日3回、規則正しい食事をするのが健康の基本であることは言うまでもありません。ただ、「わかっているけれど、できない」という人も少なくないでしょう。

そうした人は、ご近所の知り合いを誘ったり、昔の懐かしい仲間との食事会を計画してみてはいかがでしょう。

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