クリスティン:ご両親を亡くすというつらい経験があったからこそ、リタイア生活の経済面について家族と情報を共有する大切さを訴えてこられたんですね。お母様のお金に関して完全に把握できず、苦労されたとか。
キャメロン:アルツハイマーの診断を受けたあと、母がどういう口座を持っているのか調べたつもりだったのに、見落としがありました。
母と同居するようになってから家族で別の家に引っ越したのですが、前の家の持ち主から母宛ての郵便物が届いたと連絡があったんです。差出人は銀行で、母の口座を未請求口座として州に引き渡すという通知でした。
わたしは銀行に電話して事情を話し、今は娘である自分が財産の管理をしていると伝えましたが、銀行はわたしが母の口座にアクセスすることを認めてくれませんでした。メダリオン署名保証(訳注:公認保証機関の代理人が発行する証明書で、取り引きの署名が本物であることを保証する)を求められましたが、これを用意するのは委任状と同じくらい大変でした。
母の口座のある別の銀行はメダリオンを発行してくれませんでしたし、わたしの銀行も同じでした。他行の口座だからです。幸い、母の投資口座がある証券会社で発行してくれることになり、メダリオンを手に入れてくだんの口座残高を現金化することができました。約1年分の介護費用に値する額でした。
母の納税記録を見返すと、記憶の衰えがよくわかります。若いころは非常によく整理されていたのですが、記憶力が低下するにつれてごちゃごちゃになっていくからです。
未払いの医療費があり、督促状を受け取っていました。書類を見返さなければ気づかないままだったかもしれません。それでも母はオープンな人で、子どもの介入をいやがりませんでした。おかげでとてもやりやすかったです。