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定年後の準備と言えば、《貯金が充分にあるかどうか》だけだと思っていませんか?実は、リタイア生活にはお金以外にも考えるべきことはたくさんあるそうで――。資産管理の専門家クリスティンが、18人のリタイア計画専門家と語り合い、老後の暮らしとお金について徹底解説した著書『How to Retire お金を使いきる、リタイア生活のすすめ』より、「家族で話し合う必要性」について紹介します。

キャメロン・ハドルストン「家族で話し合う」

キャメロン・ハドルストンには常にとてもいい刺激をもらっている。若くして両親を失うというつらい経験をしながらも、そこから得た貴重な知識を周囲のために役立てようと精力的に活動している女性だ。

代表作である『お父さん、お母さん、ちゃんと話しましょう(Mom andDad, We Need to Talk)』には、高齢の親と成人した子どもが経済状況や遺産、いざというとき延命治療を望むかどうかについて話し合うことの大切さが綴られている。

彼女の本を読むと、リタイア生活で子どもになるべく苦労をかけないためにはどうすればいいかが具体的に理解できる(本のタイトルには《お父さん、お母さん》とあるが、子どものいない高齢者にとっても学ぶことが多い)。

本章では、愛する家族に経済状況や介護に対する希望といった必要な情報を伝える方法についてキャメロンに話を聞いた。