「学校に行かなくていい」の先には?

「学校に行かなくてもいい」となると、たとえば、中学生の不登校なら進学先が気になる方も多いと思います。

公立高校を受験する場合には、出席日数とか調査書(内申書)で足切りをする傾向がありました。一方で、私立学校では出席日数を気にせずに、柔軟に対応するケースが多いです。ただ、出席日数の扱いは変化してきています。

最近では、東京都をはじめ、各地の公立高校入試の調査書から欠席日数の欄が削除されました。だから、不登校の子どもの進路が一方的に狭まることはない。「しんどくても高校受験のために学校に行かなくちゃダメだ」と言ってしまうと、かえって勉強や受験ができない心理状態に追い詰めてしまいます。

少子化に加え、通信制高校の台頭などによって、子どもの争奪合戦になっています。公立学校で人気のあるところへの進学となると、欠席日数が見られる可能性もあるかもしれませんが、ケースバイケースですし、以前より高校に進学しやすくなっていると思います。

不登校は、小学校から中学校と学年が進むと増えますが、高校になると大幅に減少します。中退や留年があることに加え、通信制など学びの選択肢が増えるからです。