重さはほぼ一致だが…

依頼人は兵庫県芦屋市に住む男性で、お宝はもうこの世にはないと思われていた<幻の隕石・小城隕石>。

(c)テレビ東京

渋谷区松濤に暮らしていた陶磁器コレクターだった祖父が残した数多くの陶磁器の中から発見されたもので、15年前に父から受け継いで調べたところ、太平洋戦争による空襲で消失したといわれてきたものが「ひょっとするとこれかもしれない」と思うようになったのだという。

しかし、資料が多くまとめて調べてくれるところが見つからないため、「もう鑑定団にお願いするしかない」と今回番組に鑑定を依頼。

「小城隕石」は当時の記録によると、落下した隕石は4つ。

小城藩によって回収され、そのうち小さな2つは以後の記録がなく所在不明。

残る2つは明治時代に工部大学校で教鞭を執っていたイギリス人化学者<エドワード・ダイヴァース氏>が成分分析を行い、重さは5.6kgと4.6kgという記録が残っている。

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4.6kgの隕石はイギリスの大英自然史博物館に寄贈されて現在も収蔵されているが、5.6kgの隕石は東京・鍋島家が保管してきたものの、鍋島邸が太平洋戦争による空襲で被災して所在不明に。現在まで「戦災で消失した」といわれてきた。

依頼品の隕石の重さを量ってみると5.64kgでエドワード・ダイヴァース氏の論文に記載された重さとほぼ同じ。その事実に鑑定士は「震えが来ましたね」と語り、今田は「ザワッとくる…」と驚きを隠せない様子。