「子どもの力が自然に伸びるために必要なこと」は、実はすでに保護者が知っている
私が1万人以上の子どもと接し、多くの保護者の方と話をして確信していることがあります。
それは、保護者のみなさんは「大切なこと」をすでにつかんでいるということです。
「この子らしくて、かわいいな」と微笑ましく思う瞬間があると思います。子どもが何かに夢中になって取り組んでいる姿、自分なりの工夫をしている姿、一見「変わったこと」をしている姿――。魅力的だな、これこそが本来の姿だな、という感覚。
その感覚こそが、子どもの本来持っている力を引き出すことに大いに役立つということです。
**をやるべき、XXくんは塾に通っている、中学受験しなければ……そんなあおられるような情報にあふれていますが、あなたが感じている「この子らしさ」こそが大切です。
だからこそ、お子さんが極端に困っていなければ、そのままでいいのです。
子どもが「のびのび」と取り組んでいることと、「学力」は対立しません。
効率や成果を追い求める情報があふれる中で、「やっぱりそうだったんだ」「今のままでいいんだ」「私の感性が正しかった」と確信を持ってお子さんへのサポートを続けてほしいと思っています。
・正解を覚えることよりも、自分なりに工夫して考える力が子どもの将来を彩る
・学ぶ力は「意欲」と「思考力」と「知識・スキル」のかけ合わせで自然に伸びていく
・子どもは、もともとすばらしい力を持っている。伸ばすよりも伸びるもの
※本稿は、『自分の頭で考える子に育つ学ぶ力の伸ばし方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
『自分の頭で考える子に育つ学ぶ力の伸ばし方』(著:川島慶/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
本書は、世界300万人の子どもが夢中になる知育アプリ「シンクシンク」の開発者であり、算数教育の第一人者・川島慶氏による著書。
お子さまの可能性を信じ、学ぶことを心から楽しむ子に育ってほしいと願うすべての親御さんへ。
子育ての不安が、未来への希望に変わる一冊です。