AI時代、その子らしさこそが価値になる
AIが進展する中で、意欲の価値はますます高まっています。AIは膨大なデータから与えられた問いに対して答えを出すことは得意です。
一方で、人間の価値は、そこから外れたところにあります。「なぜみんなと同じことをしなければいけないの?」「もっとおもしろいやり方があるんじゃない?」「私だったらこうする」――こうした独自の視点こそが、これまでもそうでしたし、これからなお一層価値が生まれていくことを確信しています。
子どもの意欲や感性は、まさにこの「その子らしさ」の源泉です。同じものを見ても、その子独自の視点で興味を持ち、その子なりの試行錯誤を始めます。
子どもは、大人が気づかない問いを自然に発見します。「なんで空は青いの?」「どうして人間は歩けるの?」「なんで夜になると暗くなるの?」これらの素朴な疑問こそが、学びの出発点となります。
※本稿は、『自分の頭で考える子に育つ学ぶ力の伸ばし方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
『自分の頭で考える子に育つ学ぶ力の伸ばし方』(著:川島慶/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
本書は、世界300万人の子どもが夢中になる知育アプリ「シンクシンク」の開発者であり、算数教育の第一人者・川島慶氏による著書。
お子さまの可能性を信じ、学ぶことを心から楽しむ子に育ってほしいと願うすべての親御さんへ。
子育ての不安が、未来への希望に変わる一冊です。