(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
急速な勢いで社会にAIが浸透する今、「将来困らないように、あれこれ知識を身に付けておく」というこれまでの教育のあり方に限界が見え始めています。そんななか、ワンダーファイ株式会社 代表取締役・川島慶さんは、これまで1万人以上の子どもたちと関わってきた経験から、人生を切り拓き、自分らしく輝く力として「学ぶ力」を伸ばすことを勧めています。そこで今回は、川島さんの著書『自分の頭で考える子に育つ学ぶ力の伸ばし方』から一部を抜粋し、再編集してお届けします。

子どもはもともと「意欲」を持っている

子どもは、その子ならではの感性を持っている

「意欲が大事である」というと、「まわりと比べて、うちの子は意欲がない」「やる気を出させるにはどうしたらいいか」と不安に思われるかもしれません。

しかし、別の視点でとらえることをおすすめします。

赤ちゃんは誰に教えられることもなく、目に入るものすべてに興味を示し、手を伸ばし、口に入れ、触って確かめます。

これは生まれながら、まわりの環境に興味・関心を持ち、自ら進んで挑戦している行動でもあります。

意欲は、子ども誰しもが本来持っているものなのです。