脳が酸素不足でSOSを発している?
では、どうやってこの皮質の働きを促せばいいのでしょうか。
その決め手は「酸素」です。この皮質、怒りなどで感情が高まっているときや不安が強いときなどには、酸素が不足していて窒息状態になっていることが、実験でわかっています。
すぐに怒鳴りつける人とか、感情を露わにして怒る人は、皮質の酸素不足の場合が多いと考えられます。
「頭に血が上って、真っ白になってしまう」「怒りでものも言えなくなってしまう」「心臓の鼓動がどんどんと高まる」といったことがあるときには、脳が酸素不足でSOSを発していると考えてください。
そんなときには、とにかく、脳に酸素を送ります。それには、呼吸しかありません。
3秒間、深呼吸をしてみてください。同時に、脳が新鮮な酸素で満たされていくのをイメージするといいかもしれません。