会う前は先入観もあったけれど
アンナ じつは昨日は大喧嘩して、危うくこの取材をキャンセルしなくてはいけないところだったんです。
世継 価値観の違いから言い合いが始まって、しまいには「離婚だ、離婚だ」となったんだよね。(笑)
アンナ 初めてのちゃんとした喧嘩。なにせ出会って10日で結婚したので、やっと喧嘩できた、という感じです。今、私は母と住んでる家とよっちゃん(世継さん)の家を行ったり来たりして暮らしているのですが、昨日は母のいる家に帰りました。
世継 喧嘩の後なのに、今朝は彼女が車で迎えにきてくれて、懐が深いなと思いました。おかげで、こうして二人で並んで、取材を受けることができています。(笑)
アンナ 二人が出会ったきっかけは、私の中学時代からの友達が、彼の仕事仲間だったことです。「この人、アンナに合うと思うよ」と言われて彼のインスタを見たら、雰囲気がすごく素敵だった。これを本人が投稿してるなら、私はこの人のことがきっと好きになる。そう思ったんです。
世継 アンナを紹介すると言われた時は、仕事の話だと思いました。アートディレクターという職業柄、モデルやタレントの方を紹介されることが多いので。広告業界で働きだした頃から、彼女の名前はよく聞いていたけれど、有名なモデル、という認識で、むしろ、「派手な業界人」という勝手な先入観を持っていました。
アンナ 自分がそういうレッテルを貼られがちなこともよくわかっていたので、友達には、「梅宮アンナが会いたいと言っている」とちゃんと伝えてね、と頼んだのです。私の名前を聞いて引いちゃうようなら、それはそれでしょうがないと思って。
世継 正直に言うと、彼女の以前のイメージは「パーティ好きで上から目線の不機嫌女」だったんですよ。華やかに暮らしてるんだろうな、と。でも、会うことになってネットで調べたら、乳がんで手術をしたという情報が出てきて。闘病中のブログを読んで、強い人だなと感動し、これは会わねばと思ったのです。