世継恭規さん
「アンナは僕という人間そのものに興味を持ってくれたんです。この人しか考えられないと思いました」(世継さん)

世継 僕はその時点で、かなり彼女への気持ちが高まっていて。当初のイメージとのギャップにやられたっていうのもありますが、僕の話を聞いてくれて、とことんまでつきあってくれる、なんて愛情深い人なんだ、と。

ちょうどその時50代最後の記念に髪を伸ばしていたんですけど、アンナに「切ったほうが似合うと思う」と言われたので、「切ったらつきあってくれますか?」と訊いたら、「うん」と。誕生日までに何かいいことがあればカットしようと思っていたので、ばっちりのタイミングでした。

アンナ 同席していたクラブのママさんたちには、「そんな約束はしないほうがいいですよ」と心配されたんですけど(笑)。次の日にも彼から連絡が来て、それからは毎日のように会いました。

世継 アンナに出会う前の僕は、還暦までに生涯をともにできる伴侶に出会えるだろうか、となんとなく考える日々でした。その一方で、変な話ですが、「この人は稼いでいそうだな」という目で見られることに辟易もしていて。

それなのに期待に応えようと、「好きなもの頼んでいいよ!」と女性に振る舞ったりして、また疲れて、みたいなことを繰り返していた。でもアンナは僕という人間そのものに興味を持ってくれたんです。この人しか考えられないと思いました。

アンナ 私も、「梅宮アンナ」には興味があるけれど、本当の私を見ようとしてくれる男性がいなかったので、正直、結婚はもう無理かなと思っていたんです。そんな時に彼が現れ、「戦闘服を着たあなたには興味ありません」という感じで接してくれたから、素直になれたんだと思います。