人間関係は3つのタイプに分けて考える

人間関係は、自分さえ頑張ればどうなるというものでもないし、すべて相手が悪いというわけではない。必要以上に振り回されないためにはコツがあるように思います。

相手をいくつかのグループに分けて考えてみましょう。


<その1>なかなかうまくいかない相手

明らかなパワハラ上司や、明らかに無能な人は、極端な一部の人たちです。

こういう人が存在するのだと認めるしかない。どうしたって、てこでも動かないし、変えることなんかできない。

事故だと思ってあきらめ、一定期間やり過ごすしかありません。

 

<その2>わかり合えるかもしれない相手

大部分の人たちは、あまり極端でなく、性格の分布を図にしたら、だいたい中心付近に密集しています。

そういう人たちとは、付き合い方をちょっと工夫してみれば、わかり合えるかもしれません。

お互いに人間同士なのですから、よく思われたいという感覚は、当然です。

それがうまくいかなかったときにはちょっとへこむのも当然だし、望んだ通りに良く思ってもらえたらガッツポーズになるのも当たり前です。

「こういうときは、ここまで言っていいんだな」とか、「意外とこういうことをすると喜ばれるな」とかいう、健全な人間同士の押し引き、やりとり、機微のようなものは、そういうところでしか学べません。

この (2) のタイプの人たちに対しては、そこを頑張るのはいいことです。

『精神科医が教える 休みベタさんの休み方』(著:尾林誉史/すばる舎)