「不安」に名前をつけて、安心に変える

眠れない夜、頭の中を巡るのは漠然とした不安ではありませんか?疲れているのに頭の中がぐるぐるするのは、この漠然とした不安が原因かもしれません。この不安を放置しておくと、心が休まらず、睡眠の質はますます低下してしまいます。

不安をそのままにせず、紙に書き出して「見える化」してみましょう。 頭の中でぐるぐるしているだけでは、不安の正体はなかなか見えません。文字にして書き出すことで、自分の不安を客観的に見つめ、整理することができます。「これは自分でどうにかなることなのか?」「誰かの力を借りるべきことなのか?」と、不安の正体を見極める第一歩になります。

また、「不安」にフォーカスするのではなく、「安心」に焦点を当てるのも効果的です。

●「今日あった、安心できたこと」

●「今日楽しかったこと」

●「今日、感謝したこと」

たった3つでも構いません。毎晩寝る前に、心に残ったポジティブな出来事を書き出したり、思い浮かべたりする習慣をつけると、自己肯定感が高まり、心が満たされていくのを感じられるはずです。「ジャーナリング」と呼ばれるこの手法は、心の回復を促す確かな方法です。

イメージ(写真提供:Photo AC)

「眠れない夜」は、心と体が回復を求めているサインです。無理に眠ろうとせず、心身に寄り添うことで、きっとあなたらしい心地よい眠りを取り戻すことができるでしょう。

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