身近な人に看護・介護が必要になったとき、みなさんはどこに相談しますか?
総合的な相談先として、主治医の所属機関を問わず、活用できるのが「訪問看護ステーション」です。
その地域に開かれた独立した事業所である「訪問看護ステーション」に、黎明期から関わり、自ら起ち上げた「桂乃貴メンタルヘルスケア・ハートフル訪問看護ステーション中目黒」で、自分自身も看護に当たるのが渡部貴子さん。
自らの経験を元に、介護や看護で困っている方への質問・疑問に答えてもらうのがこの連載です。第20回目は、「夏のメンタルヘルスケア」です。
(構成:野辺五月)
総合的な相談先として、主治医の所属機関を問わず、活用できるのが「訪問看護ステーション」です。
その地域に開かれた独立した事業所である「訪問看護ステーション」に、黎明期から関わり、自ら起ち上げた「桂乃貴メンタルヘルスケア・ハートフル訪問看護ステーション中目黒」で、自分自身も看護に当たるのが渡部貴子さん。
自らの経験を元に、介護や看護で困っている方への質問・疑問に答えてもらうのがこの連載です。第20回目は、「夏のメンタルヘルスケア」です。
(構成:野辺五月)
涼しさを確保すること、それは最優先!
Q:暑さにバテたのか、何もやる気が起きません。何から手をつけていいのか、何をすべきで、何を避けるべきか、判断ができなくなっています。休むことはできると思うのですが、具体的にどうすればいいのか分からずにいます。
これは単なる疲労なのか、それともストレスなのか?「休めば治る」と言われたけれど、なかなか調子が戻りません。
A:「夏うつ」という言葉があるのをご存知ですか? 実は、この時期は自律神経が乱れやすく、暑さで体が消耗するだけでなく、心まで疲弊してしまうケースが後を絶ちません。今回は、そんな夏のメンタル不調の対策について、看護師の視点から一緒に紐解いていきましょう。
連日、厳しい猛暑が続いていますね。健康を考えれば、無理は禁物。外出を控えるよう注意喚起が出ていることもあるでしょう。まずは、涼しい場所で安静に過ごし、体力回復に努めることが急務です。十分な睡眠と栄養をしっかり摂り、体を休めましょう。
特に、ご高齢の方は「昔はクーラーなんてつけなかった」と思いがちだったり、つけても厚着をしてしまったりする傾向が見られます。しかし、今の夏の暑さは、かつてとは比べ物にならないほど異常です。電気代も、つけっぱなしの方が結果的に安くなる場合がある上、救急車で運ばれるような事態を考えれば、クーラーは積極的に活用すべきです。
「まずは、涼しく!」。これを何よりも心得てください。