最後に:自分を「ちゃんとケア」してあげる
しかし、もっと小さなことでも構いません。
・好きな香りの香水を嗅ぐ
・お気に入りのクッションを抱きしめる
・温かい飲み物をゆっくり味わう
スヌーピーで有名な漫画『ピーナッツ』に登場する少年ライナスの「安心毛布」のように、あなたの精神安定剤代わりになるような「モノ」や「コト」を見つけておくことは、疲れてしまった時に非常に役立ちます。
夏のバテや疲労は、まず体から(睡眠補充、快適な温度の環境、栄養補給)。そして、その後何よりも大切なのは、疲労を感じている自分を「ちゃんと見つめ直す」ことです。自分の心と体にしっかり向き合って、自分自身を丁寧にケアしてあげましょう。
もし、寝ても食べても休まらないけれど、病院に行くほどではないと感じるときは、まずは信頼できる人と話をしてみて、そして、少しでも「心が躍るもの」を探すところから始めてみてください。
渡部貴子
桂乃貴(KONOKI)メンタルヘルスケア株式会社 代表取締役、精神科認定看護師
鹿児島県生まれ、千葉育ち。三育学院短期大学(現三育学院大学)看護学部卒。千葉県立がんセンター勤務を経て、三幸福祉カレッジにてヘルパー養成講座の講師として従事しながら、街にある小さな整形外科内科クリニックに所属。往診の同行をしていく中で、「本人・家族のサポートの必要性」に気づき、訪問看護部を立ち上げる。その後、実績を買われ、株式会社ソシオン(現株式会社ソシオンヘルスケアマネージメント)にて在宅医療を実践。訪問看護ステーション立ち上げに尽力する。
2013年独立。心の病のスペシャリスト・精神科看護師の不足にいち早く気づき、土台作りに乗り出す。株式会社ハートフルを設立し、精神科、認知症専門の訪問看護ステーションを立ち上げて、地域との連携強化を図る。2023年8月法人名を桂乃貴メンタルヘルスケア株式会社に変更。現在に至る。