松下由樹さんとの繋がり
由樹さんとは同い年で、彼女も映画『アイコ十六歳』のオーディションを受けて合格したので、一緒にデビューしました。それなのに、最初から仲良くなれたわけではなくて。当時は同じ事務所だったこともあり、周りの大人たちから「お互いに切磋琢磨して成長してほしい」という雰囲気を感じ取っていたのでしょう。意識しすぎてしまい、なかなか親しくなれませんでした。
数年経って共演した時に、初めていろいろとお話をしてみたら、気持ちが通じ合っていることが分かり、嬉しかったです。同じような日々を送っていただけあり、まるで双子みたい。(笑) 今も、ほんの少し話すだけで気持ちが楽になる、そんなかけがえのない存在です。
由樹さんはそれなりに自分の世界を広げて活躍していますが、私自身はいったい何をやっていたのか。相変わらず成長していないなあ…。(笑)
2、30代の頃は、ベビーフェイスで悩んでいた時期もありました。誰でもいずれは年をとる!とその頃の私は気づいていなかった…(笑)。悩みすぎずに、その瞬間にできることを思いっきりやればよかったって。たくさんいる役者さんたちが、みんな大人っぽかったり、ベビーフェイスだったりしたらつまらないもの。でも今振り返ると、悩むのも悪くなかったです。当時の私には「悩むだけ悩んでおけば?」と言うしかありませんね。 (笑)