言語は、心の動きそのものとして人生を左右する
さらに人間は、万物の霊長として心の内を表現し得る「言葉」という有難い恵みを受けています。自分を表現し身を守る宝物である言葉を、日常的に乱暴な使い方をしているようです。
たとえば身体の調子が悪いときに、「ここが痛い」とか「ここが苦しい」と言うのはかまいません。逆のことを言ったらうそになる。
しかし、その後がいけません。「痛くてどうしようもない」「苦しくて死にそうだ」などと消極的な言葉をつけ加えがちです。消極的な言葉がさらに状況を悪くします。
口に出した言葉のすべてが、あなたの心に暗示として直接的に影響するからです。人生というものは、言葉で哲学化され科学化されているのです。すなわち言語は、心の動きそのものとして人生を左右する力があるのです。
言葉は、誠に卓越した人生における武器となるもので、巧みに利用・運用して、自己の運命や健康を守るため活用しなければなりません。
言葉の活用を実現するには、常に言葉に慎重な注意を払い、いかなるときにも積極的以外の言葉を使わないように心がけることです。
そうした日常的な努力が「暗示の法則」により、期せずして健康も運命も完全になる。互いの気持ちを傷つけない言葉、互いに喜びを多く与える言葉などを使うように気をつけたいものです。