「心古き女」をめざして
人のプライバシーを詮索し、無理に相手から聞き出そうとするのは、無神経で品がない行為です。場合によっては、相手の心を傷つけかねません。ましてや、プライバシーについて噂話をするのは、もっとも下品な行いと言ってもいいでしょう。そういうことをしていると、自然と人が離れていきます。
奥ゆかしい人というのは、他人から信頼されるので、相談事を持ちかけられることも多いかもしれません。そういう場合はやみくもにアドバイスをせず、まずは傾聴し、想像力を働かせて、その人の心のうちを洞察するのが肝要です。
相手は話しているうちに考えがまとまり、自分なりの解決法を見つけるはずです。「何かしてあげる」といった恩着せがましい態度は、往々にして自己満足の表れで、奥ゆかしさとは対極にあります。
「奥ゆかしさ」は、意識さえすれば身につけられます。よろしければ、ぜひみなさんも、「心古き女」をめざしてください。
●今月の書「奥ゆかしさ」
「あなたの人生を導く-美輪ことば」(著: 美輪明宏/ 中央公論新社)
「微笑みは開運の鍵」
「ルンルンルン」
「自分にも感謝を与えてください」
「地獄、極楽は胸三寸にあり」
美輪明宏さんが89年の人生をかけて大切にしてきた言葉が満載!
~~~自筆の「書」とともに綴る愛のエッセイ!~~