もうひとつ、自宅で簡単にできる「両眼視野チェック」の方法を紹介します。1ヵ月に1度、見え方に変化がないか確かめる習慣をつけましょう。さらに、定期的な検査も重要だと深作先生は指摘します。

〈カレンダーで両目の視野チェック〉片目を隠し、視点をカレンダーの中心からずらさずに1~30の数字を順番に見る。 反対の目も同様に。数字が見えない箇所がある場合は視野欠損の可能性あり
「人生100年時代と言われますが、目の寿命は60~70歳程度。緑内障や加齢黄斑変性は40代、網膜剥離は50代から密かに進行しているケースもあります。しかし眼病は進行が遅いため、気づきにくいのが問題なのです。
50歳を過ぎたら、年に1回は眼科検診を受けましょう。早めに手を打てば進行を緩やかにし、目の寿命を延ばすことができます。その際、病院選びも慎重に行ってください。
目はむき出しの臓器で非常にデリケート。治療の経験が豊富で症例数が多く、実際に受診した人の評価を聞いて信頼できる眼科を選ぶことが大切です。日頃から目の痒みなど軽い症状で受診して、医師の説明や診察内容を見極めておくのもよいでしょう」