過去の出来事を「なぜ?」と問い続ける

また、歴史を学ぶことで「一度きりの事例」からでも、そこに潜むパターンや教訓を抽出する力が身につきます。

大河ドラマや歴史漫画でもかまいません。物語として歴史を楽しみながら、「なぜこうなったのか?」を考えるクセをつけることで、自然とビジネス思考が磨かれていきます。

(写真提供:Photo AC)

たとえば、企業の失敗事例や成功事例を歴史になぞらえて分析することで、「似たような状況ではこういう結果になりやすい」という“経験知”が蓄積されます。これは、統計的因果推論が目指す「過去のパターンから未来を予測する」ことと本質的に同じです。

歴史を学ぶことは、単なる知識の詰め込みではありません。過去の出来事を「なぜ?」と問い続けることで、現代のビジネスや人生の意思決定に役立つ「因果関係を見抜く力」が身につきます。そしてこの力は、リーダーシップや危機管理、戦略的思考など、あらゆるビジネススキルの土台となります。