笑えば、勝てるのか

ずいぶん偉そうなやつだ。好き勝手に周りに対しても言葉を発して、偉そうだ。

そう思われるかもしれない。

でも、少なからず言えるのは、私も苦しい時から逃げずにきたから今、こうしてたとえ偉そうと思われても自分の歩みを振り返ることができる。

特に日本代表のキャプテン古賀紗理那として過ごした3年間は、本当にきつかったし苦しかった。

常に周囲へ意識を向けて、そうじゃないよね、それじゃ勝てないよね、と思ってアプローチをする。でもすべてがうまくいくことなんてなくて、むしろ届かない、自分の考え方とは違うと思い知らされることのほうが圧倒的に多かった。

乗り越えられたのは、自分ひとりで抱えることなく、素直に「私は苦しい」「これがつらい」とありのままの自分の感情をぶつけられる人たちがいてくれたから。その縁がなければ、もしかしたらキャプテンどころかもっと早くバレーボールを辞めていたかもしれない。