江戸時代って本当にすごい
――『べらぼう』を通じて浮世絵への認識が変わった、などと感じることはありますか?
向井さん:江戸時代中期を代表する浮世絵師は歌麿、写楽が挙げられますが、重政や春章にもスポットがあたり、春町や政演の黄表紙が話題になるなんて思ってもいませんでした。
版画にしても黄表紙にしても大量生産とはいえ、人の手で描き、彫り、摺らなければいけないということもドラマでは描けたのではないでしょうか。
当時すでに、一般大衆のための美術品が存在していた、という事実は世界的にも誇らしいことと思っています。そしてそのことを『べらぼう』を通じて感じていただけたら嬉しいです。
松原さん:浮世絵といえば、北斎の「富嶽三十六景」や広重の「東海道五十三次」など頭に浮かぶ絵がある方も多いはず。
でも、それが作られるまでの裏側、たとえば摺師がいたり彫師がいたり、版元がいたり…。
そういった工程についてはなかなか見えにくい。
今回の『べらぼう』でそれを見ることが叶ったと思いますし、見た後に美術館などへ行くと、また違った見方ができるはず。このドラマを通して浮世絵に対する見方が変わるきっかけになれば、浮世絵指導としてうれしいです。
【NHK公式サイトより】
大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物〈蔦重〉こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯。笑いと涙と謎に満ちた〈痛快〉エンターテインメントドラマ!
【キャスト】
横浜流星/安田顕/小芝風花/岡山天音/寛一郎/市原隼人/片岡愛之助/高橋克実/里見浩太朗/渡辺謙
【作】
森下佳子
【放送予定】
[総合]日曜 午後8時00分 / 再放送 翌週土曜 午後1時05分
[BS・BSP4K]日曜 午後6時00分
[BSP4K]日曜 午後0時15分/ (再放送)日曜 午後6時00分