「現代の永代供養」の種類は多種多様
「現代の永代供養」の種類は多種多様です。室内納骨堂(ロッカー式、自動搬送式)、屋外納骨堂、樹木葬(個別納骨型、合祀型)、石塔・石仏(個別納骨型、合祀型)、古墳型(個別納骨型、合祀型)、夫婦墓、個人墓などがあります。
なお、「樹木葬」という名称は、葬儀の形態を連想させるが、あくまでも「墓」の一種です。本来は「樹木墓」と呼ぶべきでしょう。
これだけでもややこしいのに、それぞれに納骨期限が設定されているプランと、設定されていないプランがある。「永代供養」をうたっているのに、「期限付き」という矛盾が、消費者を混乱させています。歴史的な永代祠堂の用語を、現代の墓に転用しているのが誤解を生んでいる元凶です。
「永代供養」という言葉はトラブルを生じさせる原因なので、やめたほうがよいと思っています。
※本稿は、『弔いの値段 葬式、墓、法事……いくら払うのが正解か?』(講談社)の一部を再編集したものです。
『弔いの値段 葬式、墓、法事……いくら払うのが正解か?』(著:鵜飼秀徳、大久保潤/講談社)
利用者の疑問や不満・不安に、ジャーナリストであり現役住職が答える弔いの現場のリアルな声。
葬式、墓、法事…… 弔いにまつわる常識・非常識、誰も避けて通ることができない弔いについて聞きたくても聞けなかった実情を知ることができる一冊。




